W3Cメンバーサブミッション「Web技術を用いた日本語組版の現状」

ビブリオスタイルは「Web技術を用いた日本語組版の現状(Current Status of Japanese Typography Using Web Technologies)」をWorld Wide Web Consortium(W3C)にメンバーサブミッションとして提出いたしました。このサブミッションは、W3C日本語組版の要件(JLREQ)と電書協EPUB 3.0日本語組版要望表にある機能を、現在のCSS仕様とそのブラウザ実装がどこまで実現しているかをまとめたものです。

Webにおける日本語組版をさらに発展させるためには、現在のWeb技術が日本語組版をどこまで実現できているかをきちんと理解する必要があります。しかし、開発中の仕様を調べ、進化を続けるブラウザの現状を把握することは、専門家ですら容易ではありません。このメンバーサブミッションは、現状を正しく理解をするための第一歩として書かれました。

このメンバーサブミッションの著者は、小林龍生(Scholex)、村上真雄(ビブリオスタイル会長兼CTO)、村田真(日本電子出版協会CTO/ビブリオスタイル技術顧問/国際大学)、新名新(出版デジタル機構社長)、Florian Rivoal(ビブリオスタイルCTE)、吉井 順一(講談社、IDPF理事)です(アルファベット順、敬称略)。小林氏はJLREQをまとめたW3C日本語レイアウトタスクフォースの議長であり、弊社の村田はEPUB3制定にあたって日本語組版を含む国際化を主導しました。

メンバーサブミッションとは、W3Cの会員企業がW3Cに技術提案をするための手続きです。W3Cチームが受理したサブミッションは、W3Cのサイトで公開されます。これまで日本国内から提出されたサブミッションとして、Compact HTMLやXML日本語プロファイルなどがあります。かつてメンバーサブミッションとして提出されたWeb Forms 2.0は、HTML 5のベースとなりました。ただし、メンバーサブミッションが公開されていても、 W3Cが承認したという意味ではありません。

2017年4月18日から21日にかけて、東京でW3C CSSワーキンググループのミーティングが開かれます。このミーティングの期間中に、日本語組版に興味がある人たちとCSSワーキンググループの参加者とが対話する場が設けられる予定です。このサブミッションもそのときの議題となります。

また、2017年3月17日に日本電子出版協会主催で関連セミナーが開催されます。開催されるセミナー「JLREQの今日と明日、そしてCSS日本語組版」では、このサブミッションについての解説があります。

【株式会社ビブリオスタイル】

株式会社ビブリオスタイルは2014年に創業した電子出版システム開発企業で、Webの表現を印刷組版と同レベルに引き上げるソフトウェア(Vivliostyle Viewer)の開発を進めています。W3CのCSSワーキンググループと協調し、W3CのHTML5/CSS3や、IDPFのEPUB規格を利用したPDF出力ソフト(Vivliostyle Formatter)も開発しています。

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